競売物件とは?

競売物件とは、不動産会社が裁判所の命を受けて競売手続きを行い、競売に出した物件のことです。では、どういった物件が対象になるかと言うと、住宅ローンが払えなくなった人が所有する物件や、事業などで債務を抱えた人が返済できなくなり差し押さえになった物件などが挙げられます。

この競売物件には、マンション、一戸建て、土地など居住目的のものだけでなく、事務所やテナント、ビルなど様々です。さらには、土地と建物がセットになっている場合や、土地だけ、建物だけが競売されるケースもあり、入札は一見難しそうに思えますが、手順や仕組みを知っていると、そう難しいものではありせん。

競売物件の魅力は、一般的な相場よりも3割~5割程度安くなることです。競売物件と聞くと問題があるイメージがありますが、所有者がローンを返済できなくなっただけで物件自体は優良な物件という、いわゆる掘り出し物もあります。その理由として、競売物件は通常の販売活動と特に変わりはなく、平等な取引を原則にしているので、誰でも優良物件が購入できるような仕組みになっているからです。

しかし、良い面ばかりではなく、それまでの居住者がすぐに立ち退いてくれない場合は裁判所に対して強制執行の手続きとる必要があるなど面倒が生じる場合があります。また、人気の高いエリアの競売物件では落札価格が高くなりがちで、通常の中古物件と比べて変わらないケースもあるのです。このように競売物件には良い面と悪い面があるので事前の調査が重要と言えます。